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大槻俊 紫泥薪窯 広型横手急須072
大槻俊 紫泥薪窯 広型横手急須072
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「ほっこりした温かみのある急須」
四日市市の若手急須職人・大槻 俊氏による作品。
大槻氏は「美しくきめ細かな肌合い」の急須を生み出すことで知られる注目の作家です。
大槻氏の作品は、本格的な薪窯焼成になりました。
大槻氏は急須作りの思いをこう語っています。
「まず大前提として、薪窯で急須を焼く事自体が非常に難しいという事を知っておいて下さい。
窯の中で火が走り続ける為、温度計で確認していても、窯の内部で火を受ける急須の熱量は強烈です。
急須は、実用性が必要です。そのため、生地はなるべく薄く作り。バランスよく、手口を付けます。その際、使う状況を考え、湯の出を想像して、手口の角度を計算して、取り付けます。蓋もきっちり合わせて、蓋を乗せたまま焼成します。
薪窯でこの状態で焼くと、蓋と胴が取れなくなるリスク。手口の変形、破損、火の勢いで倒れる可能性があり、急須を薪窯で焼くのは難易度が高くなります。
紫泥の話に戻りますが、紫泥土は耐火度が低く、高温に弱いです。熱に弱い為、薪窯焼成ですと、他の土よりも変形しやすいです。具体例として、高台中心部分のへたり、手のへたりになります。又、薪窯の内部は非常に複雑な動きになり、紫泥急須は耐えられず、割れます。私が初めて薪窯で紫泥を焼いた時は全て割れました。
今回の焼成でも木っ端微塵に割れた急須もあります。ここに入れたはずなのに、跡形もなかった時は、入れ忘れたかとあちこち探した程です。
そのため、紫泥急須を薪窯で焼成するにあたり、薪の量の調整と時間の調整を行いました。
当方のは小さい登り窯です、おおよそ2日で焚ける所を3日かけて、焼成しました。
まだまだ改善点は沢山ありますが、総合的に安定して、紫泥急須の焼成を終える事ができました。灰と反応して、柔らかく美しい光沢の肌となり、ジュエリーに近い自然の美を感じます。釉薬を使わない焼締めで、この雰囲気を纏っているのは、紫泥の薪窯焼成ならではだと感じます」
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大槻氏の作品の特徴として、
・厳選された細やかな土
・つまみが丸く長めで持ちやすい蓋
・繊細な作りの茶漉し
・フィット感が絶妙な持ち手
・水切れ良好です
こちらの高温焼成でできた紫泥急須で淹れると、
煎茶・和紅茶・中国茶ともに柔らかくも味わい深い味に。
実際に使用して、ご満足いただける逸品と感じました。
※ 紫泥:還元した後、酸化焼成した品です。
【お取り扱い経緯】
2018年。園主が四日市市の萬古焼作家である山本広巳氏のアトリエへ伺った際、広巳氏が急須づくりを教えた唯一の職人として、大槻氏を紹介していただきました。穏やかな人柄の中に急須にかける情熱を強く感じました。それ以降、大槻氏の急須づくりを応援し、取り扱いさせていただいています。
大槻氏の作品づくりは、自ら土を採取して精製し、きめ細やかな土をつくるところから始まります。その土から生み出される急須は、光沢が深く、落ち着いた風合いを持ち、質感、バランス、使いやすさどれをとっても魅力のある作品です。お手元に一つは持っておきたい、使い込むほどに味の出る急須です。
【陶歴】
大槻俊(Instagram:tuki_shun)
1992 三重県四日市市に生まれる
2016 急須専門窯元 陶山窯へ入所
独学で陶土作りと急須作りを始める
2019 四日市市桜町に制作拠点を移す
2021 12月に独立
以降急須を主とした作陶を行う
【詳細】容量140cc / 重さ110.87g / 胴径7.5cm / 高さ7.7cm / 長さ11.5cm / 壺口 6.4cm
※容量は蓋受けまでの満水となりますが、水張力の関係で 5~10 cc ほど前後します。
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